香港

香港・マカオ⑧最終日にポークライスを食べる


布団が温かく心地良かったのか、起床が10時頃と少し遅くなってしまった。

掃除しているおばちゃんの間をすり抜け、エンペラーサウナから出る。

 

エンペラーサウナの価格はヘッドマッサ1回、チンチンマッサ2回で計1,400香港ドルだった。

今日は旅行の最終日。全てが終ったような脱力感がボクを包む。

 

そして、香港までのフェリーに乗り、最後は香港で美味しいものを食べようと思い、ポパイの『一人旅に行ってきます。』という特集号の香港旅行のページに載っていたポークライスの店に向かう。

 

『科記咖啡餐廳』はハリウッドロードから太平山街に上がった所にある。
 
太平山街がわからないと、ハリウッドロードは東西に長いので、どこを曲がればわからなくなるので、気をつけてほしい。

 

ボクみたいにハリウッドロードを右往左往することになるから。


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店内は狭く、テーブル席で相席となる。

 

ポークライスとミルク入りの紅茶というシンプルなメニューを頼んだのだけど、結構時間がかかる。

 

同じテーブルには金の指輪をしている太った成金とキレイめな女性のカップルがボクと同様にメニューが来るのを待っている。

 

汚い店に金持ちが来るのは国に関わらず、美味しいと相場が決まっている。

 

ボクが日本人だからなのか、『オキナワ』というワードが繰り返し、聞こえてくる。待つこと20分ほど経って、ようやくポークライスがボクの前に登場する。

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シンプルだけど、この骨付きの豚肉にはちょうど良いバランスで脂身がついており、洋風と中華がミックスされたようなソースがさらに食欲をそそる。

 

日本で食べる生姜焼き定食よりも、豚肉の本来の姿というか、肉の大部分を食べた後に骨の周りの肉をしゃぶるのが美味。

 

同じ席のカップルは紅茶に甘みが足りないのか、『ピーナッツバター ゴールデン』というラベルの張った透明な容器に入っている砂糖を大きなスプーンで何杯もすくい、紅茶に放り込んでいく。

 

この甘ったるい紅茶が香港人のアイデンティティーを形作っているような気がしてならない。

この後、クイックファックをしに、發利大廈を訪れようと思ったのだけど、食事を待たされたため、クイックする時間もないことに気づく。

 

食事で満たされたこともあり、ハリウッドロードをずっと西に進み、新しくできたアートスペースである大館に向かう。

 

今日は月曜日で休日の香港も良いけれど、観光客とスーツを着たビジネスマンが入り乱れ、それぞれ違ったペースで歩いている。

 

BPM72とBPM144の二層構造になっているトラップビートみたいだ。


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大館はじっくり見る時間がなく、素通りするくらいが関の山だったが、次回の楽しみが増えて良かった。
 
その後は歩いて、中環まで向かう。
 
駅のある建物に入る直前の所で、金髪の短いスカートを履いた白人の女の子が正面から歩いてくるも、追いかけることはできず、風でみだれた髪が遠くなっていくのを見やるだけが背一杯だった。
 
突然、ひとりぼっちである寂しさがボクを襲う。
 
エアポートエクスプレスに乗ると、正面に緑のニューバランスと同じ緑色の丈の長いスカート、それに合わせてチェック柄のシャツを着こんだ金髪の若い白人の女の子が透明な仕切り越しに立っている。
 
この服のセンスは時代錯誤なのか最先端なのか良くわからないが、ウィットに飛んだ美人であることは間違いない。
 
こういう子と知り合うために学生時代に海外留学すれば良かったと後悔する。

 

こうして、ボクの香港・マカオ旅行は終わりを告げる。香港・マカオはセックス目的で行く国ではなくなってしまったように思うけど、それ以外の良さが香港・マカオにはある。
町を歩いても、マッサージを受けても、気候が温かく、リラックスできるし、とにかくご飯が美味しい。
たとえ、本国の中国人が香港を支配しようとしても、気候の温かさと甘ったるい紅茶を飲めば、香港の色に染まっていくだろう。
なぜなら香港人のルーツも大陸出身の中国人だし、政治よりもカルチャーの方が重要だとぼくは信じているから。
今年は香港を訪れることはないかもしれないけど、来年にはきっと香港に行きたい気持ちが再燃することは間違いないだろう。
こんな長ったらしい意味のない文章を最後まで読んでくれた方には感謝し切れません。
次はいつになるかは分かりませんが、細々と続けて行きたいと思います。ショスタコーヴィッチのワルツ第2番を聴きながら、ブログを終わりにします。
では、また。