香港

香港・マカオ④發利大廈の141とカニエさん


建興大廈はあきらめて、次の目的地である尖沙咀にある發利大廈へ向かう。


雑踏をかき分け、真っすぐ通りを抜けるふりをしつつ、隙を見てさっと建興大廈の中へ入る。
 
エレベーターを待つだけの大人の余裕がないので、長い階段を駆け上がる。 
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今回、建興大廈へ行く前に自分なりのルールを設定した。おみくじと同じ7通り(大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大凶)、ピンポンを押し、一番良かった子の部屋に入る。
 
際限のない欲望の一旦を神様に預けることにしたのだ。
 
正月の神社でも141でカワイイ女の子と出会えるようにお祈りし、大吉が出た。
 
今回の141は今年の女性運を占う意味でも重要だ。
 
ただ、ブログを書きつつ、クソ面白くないことを考えたものだと、今になって背筋が凍る。

 

女の子探しでは良い子を引いた記憶がある3階、4階あたりを中心にピンポンを押していく。
 
1回目は小吉、
2回目は小吉、
3回目は凶、
4回目は吉、、、
 
次第に焦りの色が見え始める。
 
自分に課したルールに縛られて、自らを窮地に追いやったボクはドアを他人に開けさせて、嬢をチェックするという奇策を思いつく。
決して自分の手は汚さないマフィアのボスみたいだが、もはや完全にルール破りだ。
現地の香港人からは明らかに嫌な顔をされる。
世界で勝つためにはドロ臭さも必要なのだ。いや考えてみれば、生まれた時からドロ臭かったかもしれない。

 

ようやく、3階の304のラインで歯科医にいそうな清楚系の美人が角度のない所から顔を出す。

 

思えば、今回の旅で彼女が一番タイプだった。

 

部屋に入ろうとするも、ここで寒い店の中で食べたデザートのせいか、う〇こがしたくなる。

 

女の子の部屋で済ませれば、良かったものの、クナウスゴールと同様(わが闘争、206p参照)、女の子にトイレに行く姿を見られたくないというプライドが邪魔をして、外に出て用を足すことにした。

 

飲み屋が集まるビルでトイレを見つけ、準備万端でふたたび部屋へ向かうも、ドアの表札はまさかの『Please Wait』。多少予想はしていたが、ショックの色を隠せない。

 

部屋の前でずっと待っているのもカッコ悪いと思い、他の階の様子を見ながら、中途半端にドアの表札が『Welcome』になるのを待つ。

 

だが、待てども待てども、彼女はいっこうに迎え入れてくれない。

 

40分は部屋の前で待っていたけども、部屋の中から音は聞こえない。

 

そろそろフェリーに乗りたいので、ここで諦めて試合終了。

 

いつまでも苦渋をなめ続けなければならない自分の人生が重なり、胸が締め付けられる。

 

自分への慰めを込めて、Babyshamblesの『Fuck Forever』を聴く。
 
世界中の至る所にファックという言葉が吐き捨てられていると思うと心が救われたような気持になる。

 

曲を聴き終えると、ある曲の一部が自分の頭の中でリフレインする。

 

女性がマザーファッカーと出だしで歌っている曲。去年、何度かリピートした曲だ。

 

上環(シャンワン)駅に着いたところで歌詞の断片である『LOVE IT』というワードが浮かび上がり、Spotifyで検索。ビンゴ ‼︎

 

カニエ・ウェストの『I LOVE It』だ。

 

ハッ、ハッ、ハッ、歌詞の一部がツボ過ぎて、繰り返し聞いてしまう。


You’re such a fuckin’ h—

I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)
I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)
I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)
I’m a sick fuck, I like a quick fuck (whoop!)

カニエのリリックが呪文のようボクの耳にこだまする。まさか、カニエが141派(ウータン派ではないことは分かっていた)だとは思っても見なかった。

 

そう、僕とカニエは病気野郎で、サクッとするエッチが好きなのだ。

カエニさんそして、發利大廈の141にありがとうと言いつつ、香港をあとにする。