最後は普通に美術鑑賞をする
今日は14時のフライトでウィーンを去ります。
その前に美術鑑賞をしてから、帰ることにした。
まずは、ベルヴェデーレ宮殿にある上宮、下宮の両方を見学する。
とくに感銘を受けたのはエゴン・シーレの絵。
人生に対する切望と絶望の両方が同時に内在している。その迫力に圧倒される。
この時代のウィーン人は生に苦しみながらも、人間性に溢れた芸術作品を残している。
フロイトの貢献も大きいのだろう。
下の女性の絵も苦しみと同時に悦楽を味わっているように見える。
アシュクロフト気分で宮殿の坂を下る
上宮から下宮に降りる際に綺麗に整備された道を下に真っ直ぐ降りる。
その時にふと、オーストリアに来てクラシックの曲を聴けていないことに気づく。
そしてこの優雅の下り坂を貴族のように歩けないかと絞り出した答えはThe Verveの『Bitter Sweet Symphony』。
ストリングの感じが優雅でエセクラシックと言えなくもないが、かつてのイギリス一のモテ男であるリチャード・アシュクロフトになったようで気分が良い。
アシュクロフト気分でツーブロックの髪型をした記念撮影をしているババァの横を通り過ぎる。
美術館のスタッフに執拗なマークを受ける
次に下宮で分離派の女性芸術家の絵画を鑑賞する。
ここは写真が禁止らしく、幼女のヌードの絵を写真で撮ったら、女性のスタッフに止められる。
そこから、危険人物とみなされ、トランシーバーでやり取りしているのか、場所を変えても常にスタッフにマークされる。
僕は絵を見ながら回廊を歩き、たまにフェイントをかけながら、進行方向と逆に動いたりして若い女性スタッフを困らせたりする。
ベルヴェデーレ美術鑑賞は終了し、レオポルド美術館に行きたかったが、時間がないので断念し、ウィーン中央駅に戻る。
ウィーン中央駅に着いた後はバスで空港に向かう。所要時間は20分で8ユーロ。
バスの乗り場が色んな場所にあるので、わからない時は素直に駅の観光案内所に行って下さい。
バスの乗り場に着くと、バスは15分遅れの表示。隣のタクシー乗り場で中東系のタクシードライバーに乗らないか話しかけられたが、値段は30ユーロ。
値段が高いのでバスを待つことにした。
昼食は空港でイタリアン
空港に着いた後は少しフライトまで時間があったので、イタリアンレストランで食事をする。
給仕は太った耳にピアスをした陽気なおっさん。おそらくゲイだろう。
食事も白ワインも美味しかった。
帰り際に太ったピアスのおっさんにサンキューベイベーと言われる。
そこで思い出したのが日本のバンドのミッシェルガンエレファント。
口には出さなかったけれど、ミッシェルのチバユウスケ風に「サンキューベイベー、俺はお前とウィーンの未来を愛している‼︎」とブチ切れた感じで捨てゼリフを吐きたかったけど、そんな勇気はなかった。
思えば、Wellcumのエセロシアンことアンジェリーナがアンジェリカであれば、ぼくはフィラハで『シトロエンの孤独』を聞いたであろう。
記念すべきMステ初登場の時と同様にロシア娘に出番を台無しにされてしまったミッシェル。
ライブでも客のモッシュのせいで一時中断されるし、不運なバンドだ。
でも、せっかくなので最後にウィーンへの別れをチバユウスケに締めてもらおう。
シトロエンの孤独は続く
バイバイシカゴ
バイバイニューヨーク
バイバイトーキョー
バイバイバンコク
バイバイホンコン
バイバイマリブ
バイバイパリス
バイバイチャイナ
バイバイマシンガン
バイバイジェットマン
バイバイマリー
バイバイキャンディー
バイバイテレフォン
バイバイベイベー
バイバイブルース
バイバイベイベー
バイバイブルース
バイバイベイベー
バイバイブルース
バイバイベイベー
バイバイウィーン
シトロエンの孤独は続く
遅漏過ぎるよ、チバさん 笑
あと、85人の映画スターをアルファベッド順に羅列するのも勘弁してほしいです。
やっぱ、この人は管理職には向かないんだよな。
あと、『分離派の夏』のカルチャー顔も使わなかったので、この場で謝罪します。
ロンドンに行けなくてごめんな。
完