バンコク

タイ旅行⑩ レインボー4 ノイナをめぐる冒険 上

 

「羊は何を君に求めたんだ?」

 

「全てだよ。何から何まで全てさ。俺の体、俺の記録、俺の弱さ、俺の矛盾…..羊はそういうものが大好きなんだ。奴は触手をいっぱい持っていてね、俺の耳の穴や鼻の穴にそれをつっこんでストローで吸うみたいにしぼりあげるんだ。そういうのって考えるだけでぞっとするだろう?」

 

〜羊をめぐる冒険 村上春樹

 

ノイナをめぐる冒険

 

GWの旅行が終わって、久々に会う友人と飲む機会があった。
この友人はKと言う。

 

僕はGWのオーストリアで平成が生んだ最後の怪物セックスモンスターに出会ったこと、そして束の間のタイ旅行でのエピソードをこの友人Kに話した。
そして、レインボー4の話が出た時にこの友人Kも僕が見た33番の子に出会い、彼女に魅了されたことを知った。

 

彼女の名前がノイナであるということもこの友人Kから教えてもらった。

 

彼は今年3歳上の姉さん女房と結婚する。

 

もうこれから、彼はタイで女の子と遊ぶことはおそらくないだろう。(彼の結婚相手の年齢とノイナさんの番号が一致することは神様のイタズラなのか?)

 

僕がGWにノイナさんをペイバーできなかったことを伝えると、彼は実はノイナさんにフェラで逝かされてしまったことをカミングアウトする。
そんなことを言う必要は全くなかったのに。

 

彼は酒に酔い気分が高揚したのか、僕にノイナさんとセックスし、そのエピソードを僕に語り、最後に兄弟の契りを交わそうと唐突に切り出される。

 

彼が最後まで行けなかったことは置いといて、一緒にANAの飛行機に乗るだけではダメなのかな。

 

とにかく、そのようにして、ノイナをめぐる冒険は始まった。

 

村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』では主人公が謎の右翼組織のメンバーに脅迫され、背中に星のマークのある羊を北海道まで探しにいく。
北海道の羊は全部で約5千頭。
それに比べてタイの娼婦は約20万人。
星のマークのタトゥーをした娼婦を見つけるよりは場所がわかっている分だけカンタンだ。

 

それにしても、この国は羊に支配されている人間が多すぎる。
そして、羊は日本人の弱さに常につけ込んでくる。

 

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パタヤからバンコクへ戻る

 

パタヤからバンコク行きのバスへ向かう。
僕は現代版のソドムでありゴモラであるパタヤを去る。
パタヤに来てわかったのは自分の欲深さであり、浮気性であり、それらを再認識させられた。

 

神の怒りに触れ、天からの硫黄と火によって滅ぼされたソドムとゴモラ。
街を焼き尽くすことで人々を救おうとした神の行為は少し安易な考えのような気がする。
街を焼いても人間の情念は消えることはないのに。

 

そして、友人Kとの約束に義務感のようなものに駆られ、彼にコントロールされている気分になる。
おそらく無意識だろうが、わずかな強制感が僕の肩にそっと触れているような感覚を感じる。

 

そう考えると、一段とクーラーで冷えたこの国のバスの中で汗が止まらなくなった。

 

バンコクに到着する

 

エカマイ駅に着いた後は近くにあるデパートのカフェでクイッティアオを食べ、同じく中にあるカフェでブログを書く。
謎の生真面目さを発揮し、3章〜9章まで一気にラフに書き上げる。

 

その後は俺の26のゆまちゃんに入り、深く愛し合った後、トンローにあるJアヴニュー沿いのレストランでカオマンガイを食べ、ナナプラザへ向かう。
今日の天気は曇りがちで夕方頃には土砂降りの雨になる。

 

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ナナプラザへ向かう

 

夜8時ちょうどにレインボー4に向かうと、ノイナさんを見つけるが、もう既に彼女はブルーの花柄のワンピースを来て、トランクケースを持った男と外へ出るところだった。
今日は3連休の最後。
事を終えた後にトランクケースを持った男は空港へ向かうのだろう。

 

こうなると、遅くとも1時間は戻ってこない。
僕はレインボー4を出て、雨で川のようになった道路沿いを歩き、テーメーカフェでお茶をする。

 

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まだ時間はあるが、明日は禁酒日のため、夜12時を超えるとゴーゴーバーは閉まるので、案外時間がない。
そして夜9時前に再び、レインボー4に入る。

 

少し時間が経ちノイナさんが戻ると、一人の客がウェイトレスに事前予約をしていたのか、ノイナさんは店に入った瞬間にゲッツェされる。

 

「羊の女は角に立たすな」というけれど、お立ち台に立つ前に彼女は直ぐにペイバーされていく。
「やれやれだな」
ぼくは肩を落とし、飲みきったコーラの底にある氷をストローで強引に吸いながら、退屈さに必死に抵抗しようとした。